アダプターのはなし(1) 

写真①は一般的なAC/DCアダプターを二つ並べたものです。向かって左がBOSSのコンパクトエフェクター用に設計されたPSAアダプター(9V/500mA)。右はCAJのアダプター(9V/1.3A)。二つのアダプターのプラグ形状は同じ、電圧も同じ9Vです。

さて、このCAJのアダプターでBOSSのコンパクトエフェクター(PSA対応のもの)を駆動させたいときに、問題になる点があるのですがそれはなんでしょうか?ということで、今回はアダプターの極性の話です。

極性といっても、要は電池の+と-の話です。エフェクターに差し込むプラグは筒状になっていて、その外周部と内周部の極性がそれぞれ+と-に分かれています。内周部の極性がマイナスのものをセンターマイナス(写真②のような記号で示されます)と言い、内周部の極性がプラスのものをセンタープラス(写真③のような記号で示されます)と言います。

 

コンパクトエフェクターのほとんどはセンターマイナス仕様(さらに言えば9V駆動)です。

話は戻りますが、BOSSのアダプターはセンターマイナスの極性を持っていて、CAJのアダプターはセンタープラスの極性を持っているので互換性がなく、そのままでは代用にはなりません。

極性の違うアダプターを使うということは電池を逆に入れているのと同じです。これがミニ四駆であれば後ろ向きに走り出すわけですが、エフェクターの場合、扱う電圧/電流によっては一発で故障してしまうこともあり得ます。(ちなみに、実はこの極性を入れ替える極性変換アダプターというものも市販されています)

例えば扱う電圧が極端に大きかったり、交流から直流へ変換する機能を備えていなかったり、今回のようにセンターの極性が+であったりと、特殊な仕様のアダプターは、あやまって他の機器に挿してしまう事が無いよう、プラグのサイズや形状が特殊なものになっているものもあります(写真④)。しかしすべてのアダプターがそのようになっているわけではありませんので注意が必要です。

さて、今なんとなく述べた「交流から直流へ変換する機能」ですが、これも結構大事なことですので、また後日お話ししたいと思います。

注意:純正品のアダプターというものは、その製品を安全に扱う為に入念に検査され選定された、あるいは専用に設計されたものがほとんどです。ある程度の知識があれば、代用品を探すのは難しくありませんが、純正品、あるいはメーカーなどから互換性がアナウンスされている商品があるのであれば、多少高価でもそれを使う事を強くお勧めします。

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